今は俺の部屋にゲーム機はないんやけど、
前にプレステでかなりはまっていたゲームがあった。
『スーパー・ロボット大戦』略してスパロボ。
一番最初のスパロボは、続編の第二次、外伝、第三次、ファイナルと続いた人気作やった。
当時、周りの演劇仲間達の間で色んなゲームが流行っていたけど、
俺はあまり興味がなかった。全然やなくて、あまりと書いたのは、
当時付き合っていた彼女がめっちゃゲーム好きで、部屋でやってたのを見てたから。
後遺症の残る重い病気をして、会社に復帰したはいいけど業務縮小で仕事が減っていた時期、
演劇仲間の一人が中古のプレステ２をくれた。
その頃、俺は最強や～！ と毎日ガンガン戦っていた日々から落ち込みの日々へと移行し始めていた。
スパロボに勇気と元気をいっぱい貰って助けて貰った。
スパロボはその後色んな種類を出しているけど、
俺が最もお気に入りだったのはスパロボａ、ａ外伝、第二次ａ、ａ完結編と続いたシリーズ。
これは傑作やった。バンダイの開発者も、この先これより面白いものは創れないのではないか、
と言ってたくらい物語の完成度が高かった。
スパロボの話を書き出すと止まらなくなりそうやし、これはそういうブログやないので、
あとちょっとだけ書かせて貰う。
弱いキャラクターを使って強い敵を倒すとキャラの経験値が上がって大幅なレベルアップをする。
スパロボだけやなくて、シュミレーションゲームはだいたいそんな感じやね。
人生の中で、色んな経験をして、俺って今めっちゃ経験値上がったやん！
とか、俺ってレベルアップしたんちゃうか、なんて思った瞬間が何度もあった。
表現は違うかも知れんけど、同じようなことを人生の中で思ったことがある人は多いと思う。
人生はゲームとは違うので、経験値がなんぼレベルがなんぼと数字で表されたり、
レベルアップして急に新しい技を使えるようになったりはしない。
もし、人生の経験値が数字で表されるとしたら、
俺の人生の経験値って、他の同年代の人に比べて高いんやろうか？ 低いんやろうか？
まぁ、たいしたことはないんやろうなぁと思う。
「人生の経験値」という表現が曖昧でええ感じや。
これが演劇人としての経験値やったら、当時はまぁまぁ高い方やったと思う。
最近の俺の恋人ウクレレの経験値やったら、全くもってたいしたことない。
介護職員の経験値やったらどうやろう？
これもたいしたことないんやけど、ゲームで弱いキャラが強い敵を倒した時のように、
それこそドラマチックに経験値アップした、レベルが上がった！
と思えるような出来事がいくつかあった。
介護職員として、経験した面白い話を心優しく書かせて貰いたいと思ってはいるんやけど、
俺は村上輝樹という本名で文章を書くことに拘っているので、
施設の名前や同僚や利用者さんの名前を書かなくても誰のことか解る。
さて、どうする？ 俺に書かないという選択肢はない。
正社員になってしまったから余計に書き難い。しかし俺に書かないという選択肢はない。
社会人として周りに迷惑かけないように配慮しながら、
介護の現場で経験した冒険を、心優しくこれからここで書き続けて行こうと思う。
書き続けて行くことで俺はまた経験値をアップして、
作家としてレベルアップ出来ればいいなとも思う。
さあ明日も心に優しい言葉を探す冒険に行こう。
輝樹